【しなり習得】打者の飛距離と安定感を高めるトレーニングメニューまとめ

前回(記事)では、しなりがもたらすメリットや理論的背景を深堀りしました。今回はさらに踏み込んで、しなりを意識したトレーニングメニューを具体的にご紹介します。初心者でも取り組みやすい段階的なアプローチや、社会人・学生まで幅広く活用できる練習法をまとめています。
しなりトレーニングの基本コンセプト

しなりを体得するには、下半身から上半身へのスムーズな連動と、バット自体の弾性を感じ取る感覚が不可欠です。
- 力みを減らす: 余分な筋肉の緊張を抑え、必要な筋肉だけを適度に使う
- タイミングを掴む: バットがしなる→戻るサイクルをインパクトと一致させる
- 段階的に負荷を上げる: 軽いバット→標準→重いバットの順に進めることでフォーム崩れを防ぐ
GoodManリベイターのような“しなり重視バット”の存在
トレーニングバット自体がしなりを感じ取りやすい設計になっている製品も多くあります。初心者はこうした道具を使うと、スイング時のたわみ感覚をつかみやすくなるでしょう。
ステップ1――軽量バットでの素振り

目的: しなりを体感する入り口として、バットがたわむイメージを掴む
- 方法:
- 軽めのバットまたはジュニア用バットを使用
- ゆったりとしたスイング速度で、バットがしなるタイミングを探る
- 1セット10~15回を2~3セット実施
注意点
- 下半身主導を意識: 膝や腰を適度に使って、体幹からのパワーをバットに伝える
- 過度に振り抜かない: 最初はフォーム確認が目的なので、力任せに振る必要はない
コラム:軽量バット選びのポイント
- 長さやグリップの太さも含めて、自分の体格に合ったものを使うとフォームが安定しやすい。店頭やバッティングセンターで試振りできる場合は積極的に活用しよう。
ステップ2――中量~重いバットで筋力強化&しなり維持

軽量バットでしなりの感覚を掴んだら、今度は標準重量のバット、さらにはやや重いバットへと切り替えます。このフェーズで目的となるのは、しなりをキープしつつ、筋力アップを狙うことです。
- 回数: 1セット8~10スイングを2セット程度
- ポイント: バットが重い分、腕力だけで振るのはNG。下半身と体幹をより意識して、バットのしなり戻りを感じ取る
フォーム崩れを防ぐチェックリスト
- 上半身が前傾しすぎていないか
- 手首に過度な負担がかかっていないか
- インパクト時に膝が流れていないか
ステップ3――チューブトレーニング&上半身・体幹強化

チューブトレーニングは、しなりを支える筋肉(特に肩周り、背筋、腹斜筋など)をピンポイントで強化するのに有効です。実際のバットを振るときに近い動作を再現しつつ、負荷を調整できる点が魅力。
- チューブ素振り
- バットの代わりにチューブを握り、素振り動作を行う
- チューブの抵抗を感じながら体を回転させることで、しなりを発揮する筋肉の連動を学習
- 側筋強化(ツイスト運動)
- 足を肩幅に開き、体幹を回転させるトレーニング
- バットを振る際の回転力アップに繋がり、しなりをより強力に使える
チューブトレーニングのメリット
- 負荷の微調整が簡単:チューブの強度や引っ張る距離を変えれば、初心者から上級者まで対応可能
- インナーマッスル強化:しなりを生み出す“見えない筋肉”も着実に鍛えられる
実戦スイングで最終調整――ティーバッティング&マシン打撃

素振りやチューブ練習でしなりの基礎を築いたら、実戦形式に近い練習で仕上げます。
- ティーバッティング: 静止したボールをしならせたスイングで捉えられるかを確認
- マシン打撃: 高速球に対してもしなりを維持できるか、タイミングの最終チェック
チーム練習でのコツ
- ローテーションドリル: 軽量バット→標準バット→重いバットの順に打つ練習を組み込む
- お互いのフォームを動画撮影: しなりが成功している人と比較して学び合う
(まとめ):“しなり”を活かすトレーニングを習慣化して打撃力UP!

しなりを身につけるためのトレーニングは、段階的な負荷調整とフォームチェックが鍵です。軽量バットで感覚を掴み、重いバットやチューブトレーニングで筋力と連動を高め、最後に実戦スイングで確かめる――このステップを継続すれば、確実にしなりの威力を感じ取れるはずです。
次回記事では、このトレーニングを実践して結果を出した野球打者たちの具体的な成功事例を紹介します。「本当に効果があるのか?」と疑問をお持ちの方は、ぜひ彼らのストーリーを見てください。